解像度、印刷サイズ、画像容量(ファイル容量)はお互いに関連していると述べました。互いに関連しているのだから計算で求めることができます。縦横ピクセル数が分れば解像度を350dpiに変換した時の印刷サイズも計算で分かります。
高額なPhotoshopなど画像編集ソフトがあればソフトが変換してくれますが、無い場合や、あっても原理は覚えておいて下さい。
7-1. ピクセルからプリントサイズ
例)「3150ピクセル×2100ピクセル」の素材画像を「350dpi」の印刷用に変換した場合の印刷サイズを計算で求めます。
解像度350dpiとは「1インチにピクセルが350個ある。」ということですから、
何インチに使えるかといことになれば、素材のピクセル数の中にいくつの350個があるかということです。
長辺 3150ピクセル ÷ 350dpi = 8インチ
短辺 2100ピクセル ÷ 350dpi = 6インチ |
1インチは2.54センチですから、(比率 インチ:センチ=1:2.54)
インチをセンチに変換します。
長辺 8インチ×2.54=20.32センチ
短辺 6インチ×2.54=15.24センチ |
(長辺 3150ピクセル÷350dpi×2.54=20.32センチ)と書くことができます。
解像度と印刷サイズの公式
一辺の印刷サイズ(cm) = |
一辺のピクセル数 |
× |
2.54(比率) |
|
必要な解像度(dpi) |
|
この公式により、逆の値を求めることもできます。
7-2. プリントサイズから必要な素材のピクセル数
解像度が350dpiでプリントサイズが25cm×8cmと決まっている場合、どれだけのピクセル数のある画像データを用意したら良いのかを求める。
1インチは2.54センチですから、(比率 インチ:センチ=1:2.54)
センチをインチに変換
長辺 25センチ÷2.54=9.84インチ
短辺 8センチ÷2.54=3.15インチ |
1インチに350個ですから、インチサイズでかける(×)
長辺 9.84インチ×350dpi=3445ピクセル
短辺 3.15インチ×350dpi=1102ピクセル |
上記7-1公式を変換するとこうなります。
一辺のピクセル数 = |
一辺の印刷サイズ(インチ) × 必要な解像度(dpi) |
|
2.54(比率) |
|